ウィスラーより少し北にあるWedgemount Lake。上級中の上級。ハイカーのみなさんが口々に、生半可な体力の人は行かない方がいいと警告しているハイキングコースです。往復11km、標高差1200m、かなりの急勾配ですが、特に最後の30分は、大岩ゴロゴロのガレ場が続き、両手を使って這いつくばらないと登れない場所が多々あるのです。みんなが脅すので、きちんとトレーニングを積んで、ある程度身体が出来上がって攻めようとシーズン初旬からここを目標に頑張って来たわけです。

ちょっと私ってスゴいかも?アルピニストGari。わっせ、わっせ、ひたすら雪道を登ります。北海道で子供時代を過ごした頃の経験がこのようなところで役に立つとは。しかし大岩ゴロゴロのところに雪が積もると、どこに大きな隙間があるか分からず、非常に怖い思いをしました。そして、努力の末に私たちを迎えてくれたのは、この湖、Wedgemount Lakeです。すごい達成感。感無量です。
9月に入ってから、なかなかウィスラーは晴れてくれずに、この9月の最後の週末、ようやくお天気の予報になりました。ところが、前日のウィスラーは大雨。。。ということは。。山の上は雪ということですよ。ウィスラーマウンテンのハイキングトレイルは全てクローズになりました。やれやれ、どうなることやら。行けるところまで行くっきゃないです。
このトレイル、初めからものすごい木の根がごつごつとトレイルを覆っていて、非常に急勾配。手袋とポールは必須です。時には木の根っこを掴んで自分の身を引き上げなければならない場面も。トレイル半分終わったところで、この景色。すごいガレ場。
そしてここから先後半は全て雪に覆われていました。私たちの他にも何組かのハイカーがいましたが、みんな9月の後半でこんな雪に見舞われるとは想定もしていなかったので、手袋もなく普通の短いスニーカーで登っている人たちも結構見かけました。しかし上に行くにつれ、雪はどんどん深くなり、約60センチは軽く積もってましたから、スニーカーの人は足がビショビショになったに違いありません。そして、噂に聞いた最後の30分のガレ場。ただでさえ大変なのに、しっかり雪に覆われています。前の人の足跡を頼りに、滑らないように気をつけながら、ゆっくりと登っていきます。もうここまで来たら、根性見せちゃる!

しかし下りは更に恐ろしいことになっていました。たくさんのハイカーが上がってきてお日様が高く登ると当然雪はシャビシャビの滑りやすい状態になるわけです。そこへもってきてこの急勾配。もう恥を忍んでお尻で滑って降りました。転倒して大怪我するよりはマシですから。最後はもう足がいうことをきかなくなってきて、太ももにかなりの筋肉痛を感じ、ひたすらゆっくりと自分を下におろすことに集中しました。いやはや、休憩込みでトータル10時間かかったこのハイク、心に残ります。足にできた青アザ6カ所。岩場で何度かこけて膝をぶつけました。もう一度必ず、夏に来たいと思います。雪景色のレイクも綺麗でしたが、やはり夏の日差しが強い時のターコイズブルーは絶景ですから。
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